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【クラウド会計】強い税理士の選び方!「対応できる」と「使いこなせる」は別物

【クラウド会計】強い税理士の選び方!「対応できる」と「使いこなせる」は別物

2026.07.03 コラム
クラウド会計に強い税理士

freeeやマネーフォワード クラウドの普及にともない、「クラウド会計対応」を掲げる税理士事務所は年々増えています。しかしその一方で、実際にクラウド会計を導入した経営者からは「思ったほど経理が楽にならない」「結局、以前と同じように資料を郵送している」という声も少なくありません。 原因の多くは、ソフトそのものではなく「税理士側の活用レベル」にあります。クラウド会計は導入しただけで効果が出るツールではなく、どの税理士と、どのような体制で運用するかによって成果が大きく変わるからです。 本記事では、「クラウド会計を導入すべきか」ではなく、「クラウド会計を活用するなら、どのような税理士を選ぶべきか」という視点から、税理士選びの基準を解説します。

クラウド会計なら、税理士は誰でも良いのか?

結論から言えば、答えはNOです。同じマネーフォワード クラウドやfreeeを使っていても、税理士によって活用レベルには驚くほど大きな差が出ます。

その理由は、クラウド会計の効果が「初期設計」と「運用フロー」でほぼ決まるからです。クラウド会計の本領は、銀行口座・クレジットカード・POSレジ・請求書サービスなどとデータ連携し、取引の大半を自動で取り込み、自動仕訳ルールによって記帳を半自動化できる点にあります。この連携設計と仕訳ルールの構築が適切でなければ、「手入力の場所がインストール型ソフトからブラウザに変わっただけ」という状態になってしまいます。

実際によくあるのが、クラウド会計を導入したのに、レシートを毎月郵送し、税理士事務所側で手入力しているケースです。これでは紙時代の業務フローをクラウド上で再現しているにすぎず、リアルタイム性というクラウド会計最大のメリットも失われます。月次の数字が締まるのが2〜3か月後になってしまえば、経営判断に活かすことはできません。

つまり、「どのソフトを使うか」以上に、「そのソフトを設計・運用できる税理士かどうか」が成果を左右するのです。

クラウド会計に「対応できる税理士」と「使いこなせる税理士」の違い

クラウド会計を使いこなせる税理士像を考えている

税理士事務所のホームページで「クラウド会計対応」と書かれていても、その中身には大きな幅があります。両者の違いを整理すると次のようになります。

「対応できる税理士」とは、顧問先がクラウド会計で入力したデータを閲覧・チェックし、申告書を作成できる税理士です。ソフトの操作は一通りできますが、業務フローの設計や自動化の提案までは踏み込みません。導入や設定は基本的に顧問先任せです。

一方、「使いこなせる税理士」は、以下のような支援ができます。

・導入設計からの伴走
 事業内容に合わせて銀行・カード・決済サービスなどの連携を設計し、自動仕訳ルールを構築する

・周辺サービスまで含めた業務設計
 会計だけでなく、請求書発行・経費精算・給与計算などの関連クラウドサービスも組み合わせ、経理業務全体を効率化する

・リアルタイムデータの経営活用
 月次の数字を早期に確定させ、資金繰りや投資判断、融資対応などに活かす提案をする

・オンライン完結の業務フロー
 チャット・Web会議・クラウドストレージを前提とした、郵送や来所に依存しないやり取りができる

見極めのチェックポイントとしては、「初期設定や連携設計を事務所側でやってくれるか」「ベンダーの認定パートナー資格(マネーフォワード クラウドの公認メンバー制度など)を持っているか」「月次データの反映スピードはどれくらいか」「チャットツールでのやり取りが可能か」などを面談時に確認するとよいでしょう。特に認定パートナー制度は、導入実績や習熟度に応じてランクが設定されているため、その事務所のクラウド会計への本気度を測る客観的な指標になります。

クラウド会計に強い税理士を「選ぶべきケース」と「必須ではないケース」

すべての事業者にクラウド会計×税理士の高度な活用が必要なわけではありません。自社がどちらに当てはまるかを整理しておきましょう。

選ぶべきケース

・経理専任者を置けない(置きたくない)小規模法人・スタートアップで、経理にかける時間を最小化したい
・取引件数が多い、あるいはEC・サブスクリプションなどデータ量の多いビジネスモデルである
・融資や資金調達を予定しており、タイムリーな試算表・数字の把握が欠かせない
・経営者や従業員がリモート・多拠点で働いており、紙のやり取りが現実的でない

必須ではないケース(クラウド会計×税理士の高度な活用までは求めない)

・すでに社内の記帳体制が確立しており、当面変更する予定がない
・グループ会社の方針や基幹システム(ERP)の関係で使用する会計システムが指定されており、変更の余地がない
・相続税申告やスポットの税務相談など単発業務のみを依頼したい場合で、日常の経理体制づくり自体が論点にならない

後者に当てはまる場合は、クラウド会計への習熟度よりも、料金や人柄・レスポンスといった一般的な基準で税理士を選んでも大きな問題はありません。

逆に前者に当てはまるなら、税理士のクラウド会計活用力が経理コストと経営スピードに直結します。「今は必要なくても、事業拡大にともなって取引量や従業員が増える見込みがある」という場合も、将来を見据えてクラウド会計に強い税理士を選んでおくと、体制の切り替えがスムーズです。

クラウド会計×税理士を最大限活用した効果【インテル税理士事務所の事例】

では、実際に「使いこなせる税理士」と組むと業務はどう変わるのか?

マネーフォワード クラウドのプラチナパートナーである当事務所(インテル税理士事務所)の支援体制を例に、ポイントを3つご紹介します。

1.周辺システム連携・自動仕訳ルールの設定

導入時に銀行口座・クレジットカード・各種決済サービスの連携をお客様と一緒に設計し、事業に合わせた自動仕訳ルールを構築します。これにより取引データの大半が自動で取り込まれ、手入力はほぼ発生しません。

請求書発行や給与計算などの関連サービスも組み合わせ、経理業務全体をクラウド上で完結させます。

2.オンライン完結の業務フロー

日常のやり取りはチャット(Chatwork)で行い、領収書などの資料はクラウドストレージ(Box)で共有、面談はWeb会議で実施します。郵送や来所は原則不要のため、大阪以外の全国のお客様にも同じ品質のサポートを提供できます。

ちょっとした疑問も「写真を撮ってチャットで送るだけ」で解決できるのが特長です。

3.実感する変化

導入後のお客様からは、「月次の数字が翌月早々に固まり、資金繰りの見通しが立てやすくなった」「経理作業の時間が大幅に減り、本業に集中できるようになった」「融資の際に最新の試算表をすぐ提出でき、話が早かった」といった声をいただいています。

クラウド会計は正しく設計・運用すれば、経理の省力化と経営判断の高速化を同時に実現できるのです。

まとめ「クラウド会計の導入はゴールではなくスタート。使いこなせる税理士選定を」

クラウド会計を税理士と一緒に活用する未来に向かって頑張る姿

クラウド会計は便利なツールですが、導入すること自体が目的化すると、「ソフトを替えただけで何も変わらなかった」という結果になりがちです。

本当に重要なのは、クラウド会計を活用して経理業務を効率化し、リアルタイムの数字を経営判断に活かせる環境を、税理士と一緒につくることです。そのためには、単に「クラウド会計に対応している」税理士ではなく、導入設計から業務フロー構築、経営数値の活用まで伴走できる「使いこなせる」税理士を選ぶことが欠かせません。

これからクラウド会計の導入や税理士の見直しを検討される方は、ぜひ本記事のチェックポイントを面談時の質問リストとして活用してみてください。クラウド会計を武器にできるパートナー選びが、経理と経営の質を大きく変える第一歩になります。

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コラム執筆者
インテル税理士事務所
代表/税理士
石谷 元
創業以来、私自身も一経営者として多くの困難に直面してきました。これまでの自身の経験もあるからこそ、経営者と偽りなく向き合えます。「お客様を信じ、全力で支援すること」を信条に、私はサポートをさせていただきます。 趣味は、サッカー観戦・ランニング&散歩・ストレッチ・愛犬と遊ぶことです!